由緒
小倉屋の前身は、江戸時代初期から平成まで続いた金物屋。
初代は女性で、九州の小倉にいたとき武士であった夫が亡くなり、その後当地に住処を移して商いを始めたと伝えられています。屋号は小倉屋。当主は代々市兵衛を名乗り、明治以降は尾上市平と名乗りました。平成の終わり頃、第12代の当主を最後に商いが途絶え、店舗も売却されたものを、現在の所有者が買い取り、2024年8月から、喫茶とフリースペースからなる複合店舗として再生しました。
現在の建物は、18世紀末から19世紀初め頃に建てられたもので、2024年現在で、建築から220~230年を経ています。大黒柱の上部には、寛政7年(1795)の年号の記された、六代目市兵衛の手になる祈祷札が掲げられています。
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